【グレーゾーンの子どもたち】運動で成長する3つの能力とは?

2021.08.19

こんにちは!
芦屋市でグレーゾーンの子どもにマンツーマンで運動を指導しているanimom芦屋校のたかさきです!

芦屋校以外にも横浜市大倉山と麻布十番にも教室がございます!

 

今回の記事は、、、

・運動が苦手というか、、、
・運動の効果が3つある
・芦屋のanimomでできること

について書いています。

 

最近は、教育現場のみならず一般的にもグレーゾーンや発達障がいについて広く知識が及んでいるため、発育発達に凹凸がある子どもたちが特別に受けられる教育の方法が増えてきました。

そんな中で、芦屋や横浜市の大倉山、麻布十番にもある私たちの教室に来てくれる子どもたちの運動に対する姿勢や、レッスンを通じた変化について細かく紹介します。

 

【運動が苦手!という子が多いですが実は、、】

 

始めて教室に来た時、ママさんが最も多く口にするのが「この子は運動が苦手で、、」という話です。そう思うから教室を探してお越しになったので、そのようにおっしゃるのは当然と言えばそれまでなのですが、そんな子どもたちのほとんどが

「苦手ではありません」

運動の機能発達の遅れなどはもちろんありますが「苦手だ」ということはあまりありません。

 

どういうことか。

 

それは、苦手意識が周りの環境によって作り出されているということです。具体的に言うと、本人はカラダを動かすのが好きで楽しみながら運動していたのに、突然「できなければならないこと」を提示され理解もできずにいると、「あなたは運動が苦手です」とラベリングされます。その結果、苦手であると認識させられることになります。

 

運動機能を測る有用なテストはいくつかありますが、そこからはみ出した瞬間に「苦手である」とされてしまいます。しかしながら、それは言語的(指示の理解)な問題かもしれないし、単にやりたくない運動だったのかもしれません。そこを見極めていく必要があるということです。

 

わかりやすく勉強で考えてみましょう。

勉強が苦手だった時、どうするでしょうか?

 

・塾に通う

・参考書を買う

・YouTube(現代的ですね〜)

など色々と考えられます。これらは勉強の方法であり、方法を変更して自分に最適なものを見つけることが苦手を克服する手段です。苦手な食べ物も食べる方法(料理)を工夫すると思います。このような「方法の工夫(最適化)」が苦手の制圧にもっとも有用だと言えます。

 

しかし、運動についてはあまりこの考えかたが不思議と浸透していないのです。

 

片足立ちが苦手なら、片足立ちの練習ではなくけんけん遊びからやってみる。

ブリッジで手が踏ん張れないなら、逆立ちにチャレンジしてみる。

 

など別の方法でアプローチすべきです。そうすると、苦手だったものが実はアプローチの間違いで苦手ではなく理解の問題だった、ということが出てくるのです。とりわけ子どもは大人が見せる世界が全てですから、一度苦手意識がつくとそこから抜け出せないことが多いです。

 

だからこそ、正しい知識と数多くの経験に基づいて対応を柔軟に変えていくことが必要なのです。

 

【それを踏まえた運動の効果とは?】

 

それと言うのは、基本的に「苦手」は外的環境に作り出されるものですが、それが実はやり方次第でできるようになるということでした。

 

その子に合わせたやり方を遂行していくと次の3つの効果を期待できます。順番に解説していきます。

 

①運動能力に対しての効果

これは言わずもがな、より高度な運動ができるようになるということです。高まった能力はさらに難易度の高い運動の扉をたたき無制限に成長が促されます。このサイクルを生み出すには苦手意識の克服だけでなく「運動は楽しい」「運動が好きだ」と子どもが思うことが重要です。

 

②メンタリティへの効果

運動は基本的に「自分の今の限界より少し上のレベル」を要求されます。そのときに諦めずに取り組む姿勢と成功の体験は勉強のそれよりも大きな達成感と成長をもたらします。特に発育発達に凹凸がある場合や、多動の場合などはこうした達成感をバネに大きく伸びる可能性が高いです。

 

③これからの人生で必要なある能力への効果

グレーゾーンやADHD(注意欠陥多動性障がい)など集中力が続かない子どもの場合は養うべき能力で「判断力」というものがあります。これは言い換えると「俯瞰力」ともいえる能力で、自己評価を下し行動をコントロールする能力です。

 

ADHDなどの集中するのが難しい場合には自分を俯瞰する能力を養う必要があります。注意が散ってしまうのは逆にいうと色々なものを感じられるということです。感じたものの中から必要なものを抽出することが「集中力」となりますが、そこには「今の自分に必要なこと」を俯瞰的に判断することが必要です。

 

運動や体操では子どもが自分を俯瞰的にみられる機会が数多く与えられます。その理由は次の項で解説します。

 

 

【芦屋の運動教室animomでできること】

 

前項で「判断力」ということについて触れましたが私自身が現場で感じる子どもの最も大きな成長はこれだと思います。もちろん運動能力が向上することは大きな効果ですが、運動教室としては当然であり特記することでもありません。

 

ここでお伝えするのは、いかにして「判断力」「俯瞰力」なるものが構築されるかです。

判断することのプロセスは以下の通りです。

このプロセスで言うところの2つ目「状況把握」が俯瞰している状態になります。気が散るのは環境と自己の比較がなく、興味関心のみに基づいた判断をしてしまうために起こります。

 

端的にいうと「じぶんを見る」ということで、そのために運動が一役を担います。体操の技は「できた・できていない」がはっきりとわかります。それを自分で評価することが自分を見る訓練になります。

 

つまり、子どもたちは体操の技を通じて自己評価訓練を繰り返し、次第にどんな状況でも自分の行動の是非を問いながら実行できるようになるということです。

 

グレーゾーンやADHDの子どもたちはそもそも感じている環境の要素がとても多いです(普通なら見過ごしてしまうようなことも過敏に感じ取れる)ので、俯瞰できないと行動選択のプロセスに移せずパニックになることもあります。

 

運動や体操を通じてじぶんを見ることができるようなり、やがて周囲との親和性も高くなってくる。そんな成長をサポートできるのも運動の大きな魅力だと思います。

 

グレーゾーンやADHD、その他発達障がいなどのご相談はこちらのLINEからお願い致します。

※お問い合わせ時に「ブログ 運動を通じた成長を見た」とお伝えいただけるとありがたいです。

横浜大倉山校、麻布十番校のお問い合わせもこちらにお願いします!

この記事の筆者

柔道整復師 高崎 睦也:関西学院大学人間福祉学部を卒業後Conditioning LABO animomでトレーナーとして活動。子どもの運動教室からトップアスリート、高齢者まで様々なクライアントのカラダづくりに携わる。脳梗塞歩行リハビリanimomやあしや鍼灸接骨院ではクライアントの動作改善・姿勢改善を行う。

監修

柔道整復師  松本 哲:大学卒業後国家資格である柔道整復師の資格を取得。2012年Conditioning LABO animom設立。スポーツ選手芸能関係者から子どもまで、多くのクライアントの肉体改造や治療に携わる。あしや鍼灸接骨院代表/柔道整復師/日本サッカー協会公認B級コーチ/全米ヨガアライアンス認定インストラクター/キッズリーダー

 

※このブログは柔道整復師の国家資格保有者であるあしや鍼灸接骨院 代表 松本 哲が監修しています。

※このブログは鍼灸師の国家資格保有者であるあしや鍼灸接骨院 院長 竹内 健太朗が監修しています。